髪のパサつきを対処する方法まとめました。乾燥した髪に潤いを与えてくれるシャンプーやトリートメントのほか、広がりを抑えてなめらかに整えてくれるヘアオイル、パサつく髪をカモフラージュできるまとめ髪アレンジをご紹介します。
髪のダメージの「原因」
「最近髪がパサついてきた」「髪がまとまりづらくなった」など、悩んだりしたことはありませんか?そのお悩みは季節のせいだけではなく、実はすべて「髪そのもののダメージ」からきているものかもしれないのです。髪の構造について解説します。
原因は3つ「キューティクルの損傷」「コルテックスの損傷」「コルテックスの熱変性」
「髪のダメージを抑えるには、まずその原因を把握しなければいけません」そう語る渋谷さん。まずは、ケア方法の前に、ダメージの原因について知る必要がありそうです。
── ダメージの原因、というと、やはりカラーやパーマが真っ先に思い浮かびます。それ以外にも髪が傷んでしまう原因はあるのでしょうか?
「髪というのは三層構造になっていて、外側から、キューティクル、コルテックス(タンパク質)、メデュラという構造になっています。ちょうど、お寿司屋さんでいただく”のり巻き”のようなものを想像してもらえればわかりやすいですね。キューティクル=のり、コルテックス=お米、メデュラ=具の部分、といった感じです。そして、どの部分がどのように傷んでいるか? で、ケア方法が異なってくるんです。痛みの種類としては3つ、キューティクルの損傷、コルテックスの損傷、コルテックスの熱変性です」
── のり巻き、と言われると想像しやすいですね。それではそれぞれの傷みの原因は何なのでしょうか?
「まず、キューティクルの損傷の原因はパーマやシャンプー、ダオルドライやブラッシングです。すきバサミなどでのカットも原因になりますね。コルテックスは髪のタンパク質の部分、ここの部分の損傷の原因は、カラーなど、美容室の薬剤です。アルカリ性の薬剤に反応して傷んでしまうのです。そして、最後にコルテックスの熱変性ですが、これはヘアアイロンやドライヤー、ストレートパーマやデジタルパーマなど、熱を加えることでタンパク質が熱変性を起こしてしまい、髪の芯の部分までダメージが及んでしまいます」
髪の傷み具合の見分け方
── それぞれの原因を並べても、自分の髪がどこまでダメージを受けているのか? という部分はなかなか判断がつきにくいですね……。自分でできる簡単な判断方法はありますか?
「自分でも見分けられる方法としては、
・キューティクルの損傷=パサつきが目立ち、髪にチリチリ感がある
・コルテックスの損傷=ごわつきが出る、髪がうねるようになる
・コルテックスの熱変性=髪が固くなる、引っかかりやすくなり指やブラシの通りが悪くなる
と見分けてもらえると、わかりやすいです。まずは自分の髪にどの症状が出ているかを判断し、痛みの段階別にケアしていくことが大切ですね」
髪のパサつきや乾燥をケアするおすすめのシャンプー・トリートメント【5選】
【1】アヴェダ「ニュートリプレニッシュ」
オーガニックザクロオイルなどスーパーフード由来の植物成分が配合された、髪の芯まで潤いで満たすドライヘア用のヘアケアシリーズ「ニュートリプレニッシュ」。シリコンフリーでありながらクリーミーなテクスチャーで、潤い豊かな感触の髪に仕上げます。アロマは、ココアやカルダモン、ジンジャーを中心とした、心まで満たされる贅沢な香り。髪が非常に乾燥している方や、硬毛、髪の量が多い方におすすめなのが、「ディープ」タイプ。スーパーフード由来の植物成分が髪に枯渇した脂質を補い、深い潤いでしっとり保湿します。乾燥でパサついた髪も、健康的なコンディションに。
【2】ケラスターゼ「 バン クロノロジスト R」
マイズオイル、カメリアオイル、アムラオイル、アルガンオイルなど髪をやわらかくなめらかに整えるユイルコンプレックスを配合。豊潤な泡立ちで優しく洗い上げます。
【3】シスレー「ヘア リチュアル」
右/毛髪を1本1本包み込んで栄養を補給し、毛の表面をなめらかに整え、うねりやくせを解消するタイプです。
左/4種類の植物オイル、植物エキス、たんぱく質、ミネラル、ビタミンなどを高濃度に配合。4週間でキューティクルがなめらかに整い、毛髪を再構築します。
【4】ジョンマスターオーガニック「R&P」
すっきりとしたローズマリーとペパーミントの爽快感あふれる香り。毛先までサラサラで軽い仕上がりなのに、ボリュームダウンしがちな夕方まで、根元にふんわりとしたボリュームを与えてくれます。
【5】ハホニコ「ケラテックス ファイバー」
髪の老化現象のひとつに髪がうねるというサインがあります。どんなに直毛な人でも出る症状で、このうねりが出ると、まとまりにくくなるうえ、光をキレイに反射できず、ツヤがなくなってしまいます。そんな元凶のうねりですが、ハホニコのシャンプー&コンディショナーには、髪と同じ成分である「ケラチン」が3〜4種も入っていて、髪をまっすぐに整えるという効果も発揮してくれるのです。指通りもなめらかになってツヤやかな髪に復活する優れものです。
髪のパサつきや広がりを抑えるおすすめのヘアオイル【7選】
【1】ジョエルロティ 「トラックオイル No.1」
ベタつかず軽やかなテクスチャーながら、保湿力が高いヘア&スキンオイル。こちらもオリーブ果実油やヒマワリ種子油などの天然由来成分のみを使用。
【2】ナプラ「 N. ポリッシュオイル SC」
ウエットヘアの火つけ役。シアバターなどの天然由来成分だけでつくられており、アウトバストリートメント、ボディオイルとしても使える。セージの香りが心地よい。
【3】シン ピュルテ 「トゥーグッド マルチベネフィットオイル」
髪や肌になじみやすいコメヌカ油、アルガンオイルを使用。美容成分も豊富で艶やかに仕上がる。香りにもこだわり3種から選べる。
【4】ホーユー 「マルチスタイリングオイル ライト」
テクニックなしでもヘルシーなウエット感と繊細な毛束感をつくることができるマルチオイル。コメヌカ油ベースにサトウキビ由来のヘミスクワランオイルを配合。
【5】アヴェダ「ニュートリプレニッシュ マルチユース ヘア オイル」
ザクロ種子とココナッツ、アボカド、ヒマワリ種子、アルガンといった5つの植物オイルが配合された、100%自然界由来成分でできた、洗い流さないトリートメント。乾燥でパサついた髪に深い潤いを与え、サラサラな髪へと仕上げます。入浴前のプレシャンプートリートメントや、スタイリング時の艶出しとして使うのもおすすめです。
【6】ナチュラルコスモ「薔薇椿オイル」
椿オイルの概念をくつがえす、サラリと軽い軽い使用感。洗髪後のアウトバストリートメントやスタイリングオイルとして使用するだけでなく、顔やボディ、ネイルやリップケアにも使えるので1本持っておきたい。オーガニックのダマスクローズの香りも心地よい。
【7】ダヴィネス「オーセンティック オイル」
抗酸化力の高いベニバナ油に、保湿効果と栄養価の高いオーガニック由来のホホバオイル、ひまわり油、セサミオイルをブレンド。傷みを補修し艶やかな質感に。フェイス、ボディにも使用可能。
パサつく髪をカモフラージュするヘアアレンジ
大人の女性に洗練をもたらす基本の「ウエットヘア」
軽くハンドブローした素髪の中間〜毛先に、少量のオイルをつけた「そのままウエット」。エイジングによるパサつきや広がりもしっとりとまとまり、清潔感もアップ。ウエットヘア初心者でも臆することなく挑戦できる、ナチュラルな仕上がりが魅力です。
STEP1:ハンドブローで毛流れを整える
STEP2:オイルを1〜3滴、両手に広げる
STEP3:毛先を持ち上げるように包み込む
STEP4:前髪を内側からつまみ毛束感を